第40回日本脳神経外科コングレス総会

ジャーナル

ジャーナル12月号

第40回記念企画と海外特別講演

来年の第40回日本脳神経外科コングレス総会は2020年5月14日(木)~17日(日)に大阪国際会議場にて開催させていただきます。歴史と伝統ある本学会を担当させていただきますこと、金沢大学脳神経外科学教室、同門一同大変光栄に存じております。本誌では、毎号コングレス総会の案内を掲載していただいています。本号では第40回記念企画と海外特別講演についてお知らせしたいと思います。

①第40回記念企画

本会は記念すべき第40回の総会になります。これまでの歴史を踏まえ、記念となる特別企画を練った折に、まず浮かんだのが第4回の会長を務められた菊池晴彦先生の特別講演でした。この案を提出した2019年7月7日のコングレス2020準備委員会では準備委員のどよめきが起こりました。この案の実現へ向けて委員の片岡大治先生、石井 暁先生の計らいで、4日後には神戸において菊池先生との面談が叶い、直接講演のご依頼をすることできました。ご快諾が得られた時は、飛び上がらんばかりの喜びでした。菊池先生は1986年から1997年まで京都大学脳神経外科教授を務められ、日本に手術顕微鏡を導入されました。日本の脳神経外科では未開拓であった「顕微鏡手術の知」を広められました。座長には東北大学名誉教授で第14回会長を務められた吉本高志先生にお願いいたしました。第40回記念企画に相応しいプログラムが予定されましたこと、関係各位の方々に深く感謝申し上げます。菊池先生からは日本における手術顕微鏡導入の歴史を紐解きながら、現代の脳神経外科医への熱いメッセージをいただけると思います。

菊池晴彦先生と神戸にて
(写真:2019年7月11日 菊池晴彦先生と神戸にて)

②海外特別講演

例年、海外からの演者による特別講演が組まれ、会長の留学時の恩師が招かれることが多いようです。本会ではAVMの分類で有名なProf. Robert Spetzlerをお招きしました。私は2002年10月から2007年3月まで4年半にわたり、米国アリゾナ州フェニックスで留学生活を送りました。フェニックスはアリゾナ州の州都で、Barrow Neurological Institute(バロー脳研究所)が脳神経外科医療の中心を担っていました。そこの所長がProf. Spetzlerでした。留学時には脳腫瘍研究室でグリオーマ浸潤の基礎研究に取り組みながら、クリニカルオブザーバーとしてProf. Spetzlerのカンファレンスに参加し、手術を見学させていただきました。自宅にも招いていただき、臨床だけでなく教育やリーダーシップについても多くを学ばせていただきました。Prof. Spetzlerは2017年7月に職を退かれるまでに、実に6,493個の動脈瘤にクリッピングをしたと記録されています。脳神経外科医であれば誰もが知っている先生で、日本でもお知り合いの先生が多いと思います。ただ、若手脳神経外科医は教科書上で名前は知っているものの、本人にお目にかかったことがない先生が多いのではないかと思います。Prof. Spetzlerは未開拓の脳神経外科医療に勇猛果敢に挑戦し「現在の脳神経外科医療の知」を築かれた伝説の脳神経外科医であると同時に、周囲の誰もが慕う良き教育者です。これまでの足跡を振り返り、現在のそしてこれからの脳神経外科医に伝えたいことを言葉にされる予定です。

Prof. Robert SpetzlerとPhoenixにて
(写真:2003年10月11日 Prof. Robert SpetzlerとPhoenixにて)

第40回記念講演はコングレス総会3日目の5月16日午後、海外特別講演は5月15日午後を予定しております。いずれも必聴のご講演になると思います。多くの会員の先生方のご参会を何卒よろしくお願いいたします。

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