第40回日本脳神経外科コングレス総会

ジャーナル

ジャーナル1月号

文化講演と米国、日本脳神経外科コングレス会長講演

来年の第40回日本脳神経外科コングレス総会は2020年5月14日(木)~17日(日)に大阪国際会議場にて開催させていただきます。歴史と伝統ある本学会を担当させていただきますこと、金沢大学脳神経外科学教室、同門一同大変光栄に存じております。本誌では、毎号コングレス総会の案内を掲載していただいています。本号では文化講演と会長講演についてお知らせしたいと思います。

①文化講演

立川志の輔師匠に文化講演を依頼いたしました。NHKの「ためしてガッテン」の司会を20年以上務め、医学知識も豊富でその軽妙な語り口が好評です。2015年に紫綬褒章を受けられ、当代随一の落語家です。私と同郷の富山県出身で、学生時代より名前と顔は存じ上げておりましたものの師匠の落語を聴く機会はありませんでした。数年前、機会があり金沢で師匠の落語を拝聴し、その話芸に感嘆しました。演者は一人ではあるものの、あたかも複数の方がそこに演じているかの如く情景が浮かび、一気に噺に引き込まれました。自然と笑いがこみ上げてきて、高座終演後は、何か晴れ晴れとした幸福感が沸き起こりました。コングレスのテーマを決めたときに、この日本独特の文化である落語はまさに「未開拓の知」であろうと思いました。2018年から交渉を始め、2019年正月に富山で高座にあがられた際に、楽屋に押しかけ講演を直接お願いいたしました。大阪国際会議場大ホールでは落語の舞台を設置するのは困難なため、師匠には講演スタイルでお話しいただくことにご快諾いただきました。落語好きの脳神経外科医も多いとは思いますが、多くの先生方には落語は未開拓領域であると思います。日本で江戸時代より現在まで伝承されている伝統的話芸「落語」。その文化や考え方をぜひ多くの先生方に知っていただきたいと思います。落語はまた一方で、師匠と弟子の徒弟制、プロフェッショナリズムなど脳神経外科の世界とも共通しています。コングレス総会での師匠の講演は聞き手に何らかのインパクトを与えるものと信じております。必聴の文化講演は5月16日の午後、議事総会の後に予定されております。

(写真:2019アメリカ脳神経外科学会
San DiegoにてProf. Kalkanisと) 

②米国脳神経外科コングレス(CNS)会長講演

2020年のCNS総会会長はミシガン州デトロイトにあるHenry Ford Cancer InstituteのProf. Steven Kalkanisです。脳腫瘍専門で米国脳神経外科の若きリーダーです。Prof. Kalkanisと初めてお会いしたのは、2019年春にサンディエゴで開催された米国脳神経外科学会でした。ご講演を拝聴しますと、分かりやすく内容も明確でした。本会でのご講演を依頼しましたところご快諾いただき、10月のCNSで再会の折、初めての日本訪問をとても楽しみにしているとのことでした。2020年CNSのテーマは”Vision for the Future”とうかがいました。本年サンフランシスコでのCNSにおいて、日本と米国のコングレスとの関係はより強固にし、今後協力的に発展を目指す方針を打ち出しました。このことから、Kalkanis会長だけでなく、Scientific Program Chair のProf. Brian V. Nahedも来日され、セミナーを担当いたします。これは日本脳神経外科コングレス国際委員長である藤村 幹先生の交渉力によるところが大きく、日本と米国コングレス間の関係性が大きく動いたといえると思います。CNSを代表する2名のご講演、Prof. Kalkanisは5月16日の午後、Prof. Nahedは5月15日の昼にご登壇いただきます。

③日本脳神経外科コングレス会長講演

例年、CNSの会長講演はあるものの日本の会長の講演はありませんでした。これを企画したらよいのではないかとの意見が歴代会長からありました。大変僭越ではございますが、第40回では日本脳神経外科コングレス会長も2日目の朝、いちばん初めに例年の開会式と合わせ15分間のお話しをさせていただくことにいたしました。内容は今回のテーマとコングレス総会の全体の流れ、そして現在の脳神経外科医療の抱える問題と今後についてお話しさせていただきたいと存じます。

多くの会員の先生方のご参会を何卒よろしくお願いいたします。

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